グルーポ・インペリアル・ポトシ
〜GRUPO IMPERIAL POTOSI〜
コスキン・エン・ハポンでの演奏

あなたはグルーポ・インペリアル・ポトシを知っていますか?
グルーポ・インペリアル・ポトシは、主にボリビアのポトシ地方の民族音楽を演奏する、6人組のグループです。
日本のフォルクローレ界において、数少ないヴィジュアル系(笑)として異彩を放っていました。
平成元年頃に結成されましたが、現在は(ちょっと)活動休止中です。


1.名前の由来
 「インペリアル・ポトシ」は、ボリビアのバス会社の名前です(多分)。

 メンバーの河野・飛田が、平成元年2月から3月にかけて、ペルー・ボリビアを旅行した時のコトです。
 インカ帝国時代の有名な鉱山の標高約4000mの街、ポトシで、民族衣装をメンバー全員分購入しました。日本ではまず手に入らないものなので、念願かない喜びもひとしお。後はラパスに戻るだけ、と、夜行バスを予約しました。
 ポトシ−ラパス間の夜行バスは、いくつかの会社がそれぞれ路線を持っており、使っているバスも、立派なベンツの大型から、ボンネットバス(!)まで様々でした。当然、我々はベンツ大型に予約を入れました。
 当日夕方、バスターミナルに行くと、予約した便が「運休」。一応、我々の座席は、当日運行される別の会社のバスに確保されていたのですが、そのバスが何とボンネット型の古いバス(泣)。超満員で通路まで人が座っていました。
 覚悟を決めてバスに乗っていたのですが、、、午前3時15分、突然激しい衝撃と悲鳴で目を覚まされる。暫くして灯りが付くと、周りには流血した人が一杯、、、。
 訳わからないままバスから下りると、そこは畑。バスが対向車と接触して、道路から押し出されたということです。
 この時のバス会社の名前が「インペリアル・ポトシ」です。

 この時、河野は出血がひどかった為、軍用車で近くのオルーロの病院に収容されました。軽傷のため現場に残り、荷物の見張りをした飛田に「俺は大丈夫だから、この衣装を頼む、、、」という一言を残して、、、。
インペリアル・ポトシ号
おいたわしい姿の「インペリアル・ポトシ」


2.ヴィジュアル系?

 別に「化粧が濃い」とか「美男美女揃い」とかいう訳ではありません。
 グルーポ・インペリアル・ポトシは、ポトシで買ってきた衣装を着て演奏することに、こだわりを見せています(本人達は「当たり前」と思ってますが)。
 おかげでメンバーの家には「衣装箱」があります(笑)。リトルワールド・ラテンフェスティバルで「コスチューム賞」を頂戴したこともありました。

第一次衣装
第一次衣装


平成元年に入手した衣装です。

(1)帽子が小さすぎて頭が入らない
(2)ズボンの生地が薄くてパンツが透ける(笑)
(3)ジャケットも小さい

という欠点もありますが、ヴィジュアル系の第一歩を飾った(?) 思い出深い衣装です。
第二次衣装
第二次衣装


平成三年に入手した衣装です。通称「いつもの黒」

(1)黒を基調としていて、模様がド派手
(2)女性の衣装のマンタ(マント)がいい感じ
(3)生地が丈夫で透けない(笑)

などなど、着た回数はこの衣装が一番多いかもしれません。リトルワールドのラテンフェスティバルで、栄えあるコスチューム賞を頂いたのも、この衣装だった(と思います)。実は、男性の衣装はスリーピースだったりします。中のベストがまたハデで・・・

第三次衣装
第三次衣装


平成六年(だと思います)に入手した衣装です。

第一次衣装のバリエーションといったところでしょうか。
女性の帽子がオレンジ色なのと、マンタの刺繍が非常に「いい味」出しています。
女性の衣装は他と同じように見えて、袖口がけっこう派手だったりする。
第四次衣装
第四次衣装


平成七年冬に入手したものです。

客観的に見ると、怖いくらい。もう完全に感覚がマヒしてます。
頭には羽根が生えているし(笑)。
街中でこういう格好の人が歩いていたら驚くことでしょう。

 これまでの衣装はポトシ北部のものですが、これはポトシ南部のものです。



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